迷わない AI の選び方第2章

CHAPTER 02

全体地図:4つのAIと、僕の使い分け

  • 確認日 2026年10月28日
  • 読了の目安 約10分

この章でできるようになること

  • ChatGPT・Gemini・Claude・Manus の立ち位置が分かる
  • 自分は何から使うかを、判断フローで決められる
  • 「みんなが使っているから」以外の選び方ができる

先に、結論です

僕は、Claude と Manus を使っています。
仕組みや中身を作る・動かす仕事は Claude。見た目やセンスが大事なクリエイティブは Manus。 体験談

具体的には、こう使い分けています。体験談

仕事使うもの理由(僕の体験)
開発、文章、構築、自動化Claude慣れている。コスパが良い。たくさんの仕事を任せている
LP、画像、動画などのクリエイティブManusクレジットの消費は多い(高い)けれど、クオリティが高い。同じ指示でも、一番デザイン性が高く出てくる
質問、文章のやりとりManus には頼まないクリエイティブ系を任せるために使っている

ChatGPT と Gemini を使わない理由は、「Claude と Manus に慣れてしまったから」です。体験談
ChatGPT と Gemini が劣っているという意味では、ありません。いまは使っていないので、僕には語れないというのが正直なところです。

この章では、4つの立ち位置を、公式の情報と僕の体験を分けてお伝えします。

4つのAIの立ち位置

ChatGPT(OpenAI)

  • 無料でも、日常のテキストのやりとりは、制限なく使えます(不正利用を防ぐための制限はあります)。ウェブ検索、画像やファイルのアップロード、画像の生成、データ分析も使えますが、これらは別の上限があります。公式・確認日 10/29
  • 無料プランの案内には、国によっては、広告が表示されることがあると書かれています。公式・確認日 10/29
  • 2026年7月9日に「ChatGPT Work」(資料、スライド、分析などの成果物を、長い作業で作らせる機能)が始まりました。公式・要確認 公式ページには、デスクトップ版は全プラン、Web・モバイル版は Plus 以上と書かれています。(開始の日付は、報道で確認した日付で、公式ページには書かれていません。以前の「ChatGPT agent」が終わったかは、確認できていません)
  • 要確認: 無料のモデル名は、無料プランの案内には「GPT-5.6 Luna」とありました。一方、ChatGPT Work のページには、GPT-5.6、GPT-6 などが混在していました。公式ページ同士でも食い違うので、最新は、画面で確認してください。
  • 僕は、使っていません。体験談なし

Gemini(Google)

  • Google のアプリ(Gmail、ドライブなど)とつなげて使うことに強みがあります。2026年10月には、「カスタマイズ」から40以上のアプリにつなげられるようになりました。公式
  • 無料でも、画像の生成(Nano Banana 2)、Deep Research などが使えます。混雑時は、Deep Research が使えないことがあると、公式のヘルプに書かれています。公式・確認日 10/29 Canvas(文書やアプリを一緒に作る画面)は、このヘルプでは確認していません。
  • 無料の上限:回数の数字は、書かれていません。5時間ごとに上限が更新され、週の上限に達するまで使えます。無料の「コンテキストウィンドウ」(一度に読める量)は、32k トークンで、有料より小さいため、長い資料は、読み切れないことがあります。公式・確認日 10/29
  • 2026年9月30日に、「スキル」(よく使う指示を保存して呼び出す機能)が始まり、これまでの「Gems」は、スキルに置き換わる予定です。公式
  • 僕は、使っていません。体験談なし

Claude(Anthropic)

  • 3つの顔があります。公式
    • チャット: 質問や文章づくり。2026年に、後述の Cowork と1つの会話に統合されました。
    • Cowork 機能: 自分のPCのフォルダを渡して、整理、調査、資料づくりを任せられます。有料プランのみです。
    • Claude Code: フォルダの中で、AI に作業をさせる道具です。コードを書く人向けに見えますが、メモや文書のフォルダでも使えます。有料プランのみです。
  • 無料でも、チャット、Web検索、ファイルの作成、Artifacts(その場で作る資料やアプリ)などは使えます。Opus(上位のモデル)、Claude Code、Cowork、Research は有料です。公式
  • 料金は、Pro が月払い$20(年払いなら月換算$17)。日本のお客様には、さらに消費税10%が加わります(2026年4月から)。公式
  • 僕は、開発、文章、構築、自動化に使っています。体験談

Manus

  • クラウド上で、自分でブラウザやファイルを使いながら、成果物まで作ってくれる「エージェント」です。スライド、Webサイト、画像、動画、調査など。公式
  • 料金は「クレジット制」です。クレジットは、作業の複雑さと所要時間に応じて減ります。公式の目安では、結婚式の招待状ページ(約25分)で360クレジット、アプリ(約80分)で900クレジットでした。公式
  • 僕は、LP、画像、動画を任せています。LP制作が一番、クレジットを使います。体験談
  • 注意:Manus は2025年12月に買収され、2026年8月に、一部のアカウントのデータが削除される変更がありました。日本が対象だったかは、確認できていません。大事な成果物は、Manus の外にも保存してください(第6章・第9章で詳しく)。公式・要確認

3つの共通点:各社が「同じ方向」に進んでいる

調べて分かった、面白い共通点があります。

共通の動きClaudeChatGPT(Codex)Gemini
よく使う手順を保存して呼び出すSkillsSkillsスキル(2026-09-30)
毎回読む「常設メモ」CLAUDE.mdAGENTS.mdGEMINI.md(CLI版)
外部サービスをつなぐ共通の規格MCPMCPMCP

公式

つまり、「手順を保存して、必要なときに呼び出す」「毎回読ませるメモを置く」という考え方は、どのAIでも通用します。
ツールを乗り換えても、この考え方は無駄になりません。

使い分けの判断フロー

僕の体験と、調べた事実から作りました。目安

Q1. 今日やりたいのは、「見た目・センス・素材づくり」ですか?
  (LP、画像、動画、スライドなど)
   ├─ はい → Q2 へ
   └─ いいえ → Q3 へ

Q2. 時間(数分〜十数分)とクレジットに、余裕がありますか?
   ├─ はい → Manus を試す。(まず無料枠で、小さく)
   └─ いいえ → Claude で、指示を具体的にして作る(第4章)

Q3. 「文章・整理・集計・自動化・仕組みづくり」ですか?
   ├─ はい → Claude(まず無料のチャット)
   └─ いいえ → 第1章へ戻って、「何に使うか」を先に決める

迷ったら:
   同じ指示を、2つのAIに出して、結果を並べて比べる。(第7章で、実際にやってみた記録を載せます)

「センスは Manus」は本当か? 実験してみました

「Manus は、おしゃれで、センスが良い」と感じていました。それが本当かどうか、実験してみました。
同じ指示で、架空の美容室のLPを、ClaudeとManusに作らせて、スマホ画面で比べました。詳しくは第7章です。

僕の評価体験談

  • いちばん好みだったのは、Manus のプロンプトCでした。統一感があって、落ち着いた雰囲気。美容室らしさが出ていると感じました。
  • 若い世代向けというより、落ち着いた層向けの雰囲気です。ターゲットを絞るなら、よいと思います。
  • Claude は、デザインのセンスは、悪くないと思います。ただ、美容室にしては、かっこよすぎる。美容室らしくは、ありませんでした。
  • なので、世界観(その業種らしさ)の再現性は、Manus のほうが高いと思います。
  • 一方で、「センスが良い」かどうか、そのものは、今回の検証では判断しづらいです。必ずしも Manus が上、というわけではありません。
  • ただ、同じ指示でも、これだけ差が出ることが分かりました。それが、この実験のおもしろいところです。

数字と観察検証

  • 時間は、Manus が約7分、Claude が1〜3分でした。
  • スマホ幅の画面を並べて見比べると、Manus のほうが、崩れがなく、仕上がりが安定して見えました。(デザインの注文がない指示でも)
  • Claude も、指示にデザインの注文を足すと、大胆で個性的な見た目になりました。ただし、大胆なぶん、文字の重なりなどの崩れも出ました。
  • 各1回ずつの結果です。「Manus が常に上」とは言えません。

つまり、「その業種らしい世界観を、そのまま再現してほしい」なら Manus、「早く、安く済ませ、指示と確認の手間をかけて整える」なら Claude、というのが、この実験と僕の体験から見た目安です。目安

実験の詳細(共通プロンプトも載せます)は、第7章で公開します。同じ指示を自分で試して、自分の目で比べることもできます。

この章のまとめ

  • ChatGPT・Gemini は、無料でも使いやすく、多くの人が使っています。まず、自分に合うものを選べばOKです。
  • 僕の使い分けは、「中身と仕組みは Claude、見た目は Manus」。体験談
  • 各社の機能は、同じ方向に進んでいます。手順の保存、常設メモ、外部連携。考え方は、乗り換えても使えます。
  • 迷ったら、同じ指示を2つに出して、比べる。

出典と確認日(第2章)